【完全初心者向け】朗読ってなに?て人に朗読を解説する【徹底解説】

朗読について知りたい人
「朗読について知りたい。読み聞かせや音読との違いや、やり方について。声優や俳優さんがやってるイメージがあるけど一般の人はやってないの?朗読をしたいときは劇団に入れば良いの?教えてください」

という疑問にお答えします

本記事の内容

朗読ってなに?
リンカーンも朗読が趣味だった?
朗読の始め方

朗読とはなんでしょう。
辞書には「声をあげて(朗々と)詩歌や文章をよむこと。」とあります。

ですが、これだけは「朗読ではない」と僕は思っています。
これは今回ご説明します。

図書館や劇場で朗読をしている人を「朗読家」と呼びます。
僕は地元の有名な朗読家さんの公演をいくつも見てきました。

そして気づいた事があります。本当の朗読ってこういうことなんだなって。
もっと朗読家が増えてくれればという願いをこめて、僕が思う「朗読とは何か」を完全初心者向けに解説します。

難しい説明は抜きにして、今回は説明と紹介と豆知識を。
説明は「【レベルアップ】朗読する前に考えるべき3つのコト【朗読のコツ】」でもご紹介していますので、参考にしてください。


朗読ってなに?

辞書には「声をあげて(朗々と)詩歌や文章をよむこと。」とあります。
ですが、これだけは「朗読ではない」と僕は思っています。

声に出すだけでは「音読」と同じだからです。同じ意味の言葉が二つある必要はありません。
音読は「声に出して読む」のに対し、
朗読は「感情が入る」んです。

大分むかし、NHKは「感情を入れない朗読」を推奨していました。
感情は聞き手が考えるもので、朗読する側が勝手に付けちゃいけないと教えていたんです。
しかし時代が変わって、今ではNHKの朗読教室でも「感情をこめて読みましょう」と教えるようになりました。

なぜなら、聞き手に全て任せるなら、「黙読」と変わらないからです。
耳で聞くより、目で読んだほうが早く読めます。
ただ音読するだけなら、黙読で良いんです。朗読する意味が無い。

朗読とは、「聞いた人が物語の情景を思い浮かべ、心地よい空間に誘ってあげる行為」なんだと、僕は思います。
そのために、ある程度の読み方や発声の方法などはありますが、上のことを心がけて読めば、それはもう朗読なんです。

朗読は、演劇よりも僕たちに近い娯楽なんです。


リンカーンも朗読が趣味だった?

アメリカの大統領だったリンカーンは、朗読が趣味で、気に入った文章をホワイトハウスで良く口に出して読んでいたそうです。
特に気に入った文章は、秘書や部下を呼んで、彼らの前で読んで聞かせていたんだとか。

「人民の、人民による、人民の為の政治」という有名なフレーズがありますが
これも元は、リンカーンが朗読するときに愛用していた本の中に書いてある一文を引用したものだったそうです。

このように、朗読は娯楽であり、趣味としても人の心を豊かにするものなのです。

朗読と読み聞かせの違いは?

朗読は上記で描いたように「聞いた人が物語の情景を思い浮かべ、心地よい空間に誘ってあげる行為」だと僕は思います。
読み聞かせもそれは同じですが、より低年齢向けのものなんじゃないでしょうか。

読み聞かせでは本の絵を見せながら、物語が展開するたびに「どうなるんだろうね?気になるね」と、お客さんとコミュニケーションをとります。
ページを開くたびに「続きを見てみようか」と語りかけます。聞いてる人たちをあきさせないためです。

朗読している途中に「さぁ、続きはどうなるんでしょうか」と言ってページをめくったり、本を挿絵をお客さんに見せたりする事は、あまりありません
できない事はないでしょうが、僕は見たことありません。

この二つは年齢層や読む本の種類によって変わってくるものだと思います。
朗読がココシャネルだとしたら、読み聞かせはシンデレラ。というような
朗読がゴールデンカレーだとしたら、読み聞かせはアンパンマンカレー。というような

そういう違いが、朗読と読み聞かせにはあるんじゃないでしょうか

話は大分それましたが、いよいよ本題の「朗読をはじめるには」を次で解説したいと思います。


朗読の始め方

結論から言うと「感情をこめて本を読めば誰でも朗読は出来ます」
あとはどれくらいの規模で、誰が何をどう読むか。だけです。

規模はどれくらいが理想?

朗読はなるべくマイクは使わないほうがいいでしょう。
マイクを通してスピーカーで流すなら、ドラマCDやラジオで良いのです。
その場で朗読をする最大の意味は生の声を届けられるという事です。

ですからなるべく生声が届けられる規模。
人数で言えばお客さんは1人~50人。多くても100人程度でしょう。

誰が読む?

男性が読むのか女性が読むのかで朗読は大きく変わってきます。
男性が女性が多く登場する物語、たとえばOLの日常を描いたような作品はなかなか読めません。
逆に、「くもの糸」や梶井基次郎の「檸檬」などは登場人物が男性だけなので、女性は読みづらいし、お客さんが想像する世界観とは少し異なるものになるでしょう。

年齢の問題もあります。
高齢の方が少年少女の物語を、逆に中学生が老人が多く出てくる物語を読むのは声の質的に無理があります。

また声の質で言えば、しっとりとした声質(大塚明夫さんのような声)の人と、さわやかな声(梶裕貴さんのような)とでは、読む題材は違ってしかるべきですよね。

誰が読むかによって、演出や題材は変えるべきなのです。

何を読む?題材について

さっきも言ったとおり、人によって読みやすい本というのがあります。
これは、たくさんの本を読んで、色々試してみるしかありませんが、短編の作品をタイプ別にすこしご紹介します。

野ばら
小川未明作の童話です。
童話と言っても、大人向けというような感じで、登場人物は男性2人だけ。時間も8分程度の短い作品です。
男性向け
読みやすさ★★☆

くもの糸
芥川龍之介の代表作
登場人物はお釈迦様とカンダタの二人ですが、お釈迦様はしゃべりませんので、しゃべるのは盗賊のカンダタだけです。
12分ほどで読みやすく、有名な作品だけあって、声優さんや俳優さんなど、参考になる朗読が調べれば聞くことが出来ます。
男性向け
読みやすさ★★★

夢十夜 第一夜
夏目漱石の夢を描いた作品です。
10編からなる物語で全体は難解で朗読するには長いですが、1編だけなら、短いし、内容も幻想的で読み方によっては聞く人を魅了する事ができます。
なかなか最初からは難しいでしょうが、甘くて優しい声質の方にぜひ朗読ほしい作品です。
男・女性向け
読みやすさ★☆☆

葉桜と魔笛
太宰治のある姉妹を描いた作品です。
妹が死ぬ少し前の話、姉は病弱な妹がこっそり男の人と文通している事を知ります。しかし、相手の男は妹の体のことを知ると、それから連絡をよこさなくなってしまったのです。
姉はそれを哀れに思って、優しいうそをついてしまいます。朗読すると35分ほどかかります。しかしとにかく内容がすばらしく、ぜひ女性に読んでほしい作品です。
女性向け
読みやすさ★★☆

女性の読みやすい本がなかなか思いつきません。
僕が知らない、もっと読みやすい本がきっとまだたくさんあるはずですから、青空文庫などでいろいろと探してみてください。
お勧め作品についてもいつかまとめたいと思います。

どのように読む?読み方について

たとえば、あえて感情を抑えて読むのか。感情を込めに込めてゆーったり読むか
方言を入れてみようとか、演説みたいに声を張り上げて読もう、こそこそ話しのように読もう。など

読む題材、声色、読む場所、聞き手の年齢層などでそれは変わってくると思います。
自分が出来る最善の読み方を選ばなければいけません。

朗読に正解は無い。といいます。
読み手、聞き手それぞれに思うところがありますから、それを統一する事はできません。

しかし、自分の中に正解を持つ事はできます。
僕の場合は「朗読は好きな人に読んでもらうのが一番」という事です。

自分の恋人、両親、子どもが読んでくれる朗読が一番好きな朗読でしょう。
好きな人が、自分の為にしてくれる朗読が一番うれしいんです

だから、聞いてくれる人に愛される朗読というのが、僕の理想かなと思っています。

何度も言いますが朗読は自由です。どう読もうとそれがあなたのやりたい朗読ならそれが正解なんです。
とはいえ、どういう朗読があるのかを知るのも大事ですから、読むだけでなく、いろいろ聞いてみるのも勉強になるでしょう。

いっぱい聞いて、いっぱい読んで、朗読を楽しみましょう!