【出演者目線】公演中居眠りしている観客を見つけたら?【モチベーションの保ち方】

役者「公演中に居眠りすんなよ!!」

考えたら負けなのは分かっています。
お客さんを意識してる時点で自意識にとらわれてるんですよね。

しかし、目に付く。特に最善席に座って寝てるやつなんか
「当て付けなんじゃないかっ?」って思うこともあります。

もしかして他の劇団からの回し者?
芝居を邪魔しに来た?
とか・・・。

99%考えすぎなのは分かっていますし、寝る事事態マナー違反でもなんでもない。
お金を払ってきてくれているお客さんがどうしようがこちらには関係ないはず。

なんですが・・・。
気になるよ!!そら!つまんなかったかな?とか考えちゃうよ!

今回は出演者目線で「居眠りしている観客を見つけてしまったときのモチベーションの保ち方」をご紹介します。

本記事の内容

居眠りしている観客を見つけてしまったときのモチベーションの保ち方!

もう早速本題に入りますよ。
結論から言うと気にしない。が正解です。
でも気になる。だから「どうしたら気にならなくなるか」の話です。

居眠りしている観客を見つけてしまったときのモチベーションの保ち方

まずモチベーションが下がるとどうなるか

集中力が下がります。

台詞を噛んだり、動きが硬くなったりします

上手くいかない自分を客観的に見てしまいます

落ち込んで、また集中力が下がる。の悪循環におちいります

結果・満足いくパフォーマンスが出来なくなります

これは「自意識」の話になるんですが。
自分を客観視する何かが、自分を批判してくるんですね。
詳しくはスタニスラフスキー・システムでググってください。

とにかくモチベーションが下がると良いことがありません。

ここで、この悪循環から抜け出すルートを3つほど、紹介します。

1.モチベーションを下げない
2.集中力を下げない
3.自分を客観視しない(意識を物語の外へおかない)

一つづつ解説していきましょう


1.モチベーションを下げない

最前列で寝ている観客を見たときに
「そんなにつまんねぇのかよ」
と投げやるとモチベーションが下がります。

誰も得をしません。ここはこう考えましょう
「眠るくらい心地良いんだな。贅沢な時間を過ごしてください」

もしくは、
「お疲れの中わざわざ観劇に来てくれてありがとうございます」

というような。
むしろ、自分のモチベーションを高めるためのモノと解釈しましょう

そうすれば、悪循環に飲まれる事もないのです。


2.集中力を下げない

「そもそも集中していればお客さんなんか目に入らないんじゃないか」
と思われるかも知れません。
いいえ入ります。入れないといけません。

お客さんを完全に無視して話を進めるなら映画で良いんです。
一度も噛まずに失敗せずに出来た回をスクリーンで流せばいいじゃないですか。

でもそうじゃない。演劇は演者とお客さんとの対話です。
二人の間の空気感でコールアンドレスポンスしてるんです。

だからお客さんの空気を感じるのは役者の仕事です。
寝ている人が居たら寝ている空気を感じるんです。

そこで、集中力を下げない。というのは難しい事ですよね。
こう気をつけておきましょう。

お客さんが寝てしまったときの対応を考えておく。

これは個人で考える事ではありません。団員全員で共有しておくべき事です。
しかし、しっかりと決めるということではなく、なんというか、場の雰囲気というか・・・。

「そんなこというから、前のお客さん寝ちゃったじゃないですか!」
とアドリブを入れてみるとか。

面白いかもしれませんが、劇団の色に合わないかもしれません。
どこまで言って大丈夫かは、稽古のときに余すところなく探っておきましょう。

お客さんが寝た場合の対処法があれば、それに集中することが出来ます。
集中力を切らさずにすむんですね。


3.自分を客観視しない(意識を物語の外へおかない)

モチベーションも集中力も下がると、もう一人の自分がささやいてきます。
「おれ何やってんだろう。もうやめようかな」とか
「寝ちゃったよ。他のお客さんもつまんないって思ってんじゃないかな」とか

こうなるともう芝居は上っ面です。
心が動いてないんですから、台詞は読むだけ。身体は動くだけになってしまいます。

そうならない為には、
お客さんを気にしない事です。

さっき言った事とは真逆ですが、これも必要な考え方です。
「演劇は演者とお客さんとの対話」と前述しました。が。

じゃぁ観客全員が「芝居をやめろ!」と言ったらやめるのか。ですよ。

これは極論ですが、観客に合わせて観客の見たいものを作るんなら、あなたがやらなくて良いじゃないですか。別の人でも出来るじゃないですか。

お客さんの99人が批評しても、1人でも「よかったよ」って言ってくれれば良いんですよ。

観客の見たいもの、自分のやりたい事、劇団の意思。などなど。
汲み取らないといけないものはたくさんあります。

でも最後に決めるのは自分ですよ。
他人に惑わされない事です。

確固たる自分を持っていれば、観客の一人や二人が寝たって関係ありません。
本来の自分のままで居れば良いんです。

かといって観客を無視するのはどうかと思いますが。
そこはバランスですよね。


まとめ

僕はまず、自分に自信を持つ事だと思います。
自信さえあれば、他人に振り回されません。

そしてその上で、寝てしまったお客さんとどう向き合うか。
触れずに行くのか。いじってあげるのか。芝居の毛色によりますが

それを考えます。集中力は下がりません。
そして最後にモチベーションを保つ事。

「お忙しい中来て下さってありがとうございます。
ぜひ、最前列でお寛ぎください。いびきが聞こえ出したら起こしますからね」

なんだか噺家さんみたいですが。
そんな事を考えながら、本番に臨んでますよ。

さっきの順番とは逆になってしまいましたが、僕の順序はこうです。

皆さんも、それぞれの対処法を考えてみてください。
あなたが良いと思うなら、チケット代投げつけて帰らせたって良いと思いますよ。

最後まで読んでくださってありがとうございました。
お芝居がんばってください!