【保存版】自分に合った朗読を見つける方法【朗読の3つの柱】

うそ臭い演技を改善したい人自分に合った朗読を見つけたい人
「自分に合った朗読を見つけたい。読みにくい読みやすいは漠然とあるが、どの本が自分に向いているのかよく分からない。
そもそも自分に合っている、とはどういう状態なのか。朗読のコツや作品の選び方などあれば教えてください」

という疑問にお答えします。

本記事の内容

自分に合った朗読とは
朗読の3つの柱
・自分の声質って?
・読み方ってどう違う?
・題材について
朗読のコツ
作品の選び方
もっとも良い朗読とは?

自分に合った朗読とは

たとえば、カラオケで歌っているとき
「この曲苦手だなぁ」や「この曲歌いやすいな」と思った経験ありませんか?

もしくは一緒に行った友達に対して
「この人、バラードはいまいちだけど、ラップはめちゃくちゃ似合うな」とか。

要は、相性がいいか、悪いかです。

相性の良い曲を探す、というのは皆さん知ってのとおり難しい事です。
どうやって見つけて良いか分からない。

中には「ひたすら経験して、感覚で見つけるしかない」
という方もいらっしゃいます。

しかし、こうは考えられませんか。

ラップが得意な人は「CreepyNuts」の曲全般いけるんじゃない?
バラードが得意なら「森山直太郎」や「アンジェラ・アキ」歌えるんじゃない?

などなど。指標があれば、目指す方向性は
ある程度決まってくるんです。


あるとき、こんな事がありました。

僕が通っていた音楽教室に、同じく生徒として通っていた中年の男性「Iさん」
面白い人で、話してるうちに表情がころころ変わる可愛らしい方でしたが、お世辞にも歌は上手いとはいえない方でした。
声はしゃがれていて、高い音を出すと裏返ってしまう。

その音楽教室では年に一度、生徒たちの発表会があるんですが
Iさんが歌った「空も飛べるはず」はすさまじく
発表会を録画したDVDを見返したIさん本人も驚くくらいの、散々な歌声でした。

Iさんは自信をなくしシュンとした顔になってしまって、
もう発表会には出ないと先生に伝えたそうです。

一年後。また発表会の時期がやってきました。
Iさんはやっぱり、「私は出ません」といったそうです。

しかし、先生はIさんに対してこういいました。
「もう一度歌ってみませんか。今度はあなたに合う曲を歌いましょう」

そういって先生が選んだ曲はイーグルスの「デスペラード」という曲でした。

バラードだし、洋楽だしという事で、初めは悩んだIさんでしたが、
歌ってみると案外歌いやすかったそうで、「これなら出てみようかな」と発表会出場を決めました。

結果は大成功!
Iさんのもともとの声質である低音とかすれた高音が、曲に艶を与えたのです。

歌い終わった後、奏者紹介のときにIさんは
「発表会を見に来てくれた奥さんの為に心を込めて歌いました」
と照れながらおっしゃっていました。

しかし後日デスペラードの邦題が「ならず者」であることを知ったIさんはびっくりして
「ラブソングだと思って歌ってました!」と苦笑い。
本当に表情の良く変わる面白い方です。


音楽教室の先生は、Iさんに合った曲を一生懸命探したんですね。
先生はどうやってその曲を探したんでしょうか。

先生に一度尋ねてみたことがあります。
すると先生はこう教えてくださいました。

「声質と歌い方が分かれば曲は自然と決まりますよ」

つまり、こういうことです。

声質は元からあるもの。
歌い方は音楽教室で基礎を教えますが、これも少しずつ築き上げていくもの。
二つの円は大きく動きません。

この「自分に合った歌い方」のエリアに当てはまるような曲を探すんです。
こんな風になります。

円の重なりがもっと広がれば、もっと歌のレパートリーが広がるでしょう。
先生はIさんの声質と歌い方を見極めて、経験によってもっとも合う楽曲を探してきたのです。

僕はこれを聞いて、朗読も同じなんじゃないかと思いました。
そこで、僕なりの「自分に合う朗読の探し方」の答えにたどり着きました。

次の章で詳しく解説します。


朗読の3つの柱

朗読も3つの柱で考えると、読みやすい本。そして、本の読み方が分かってきます。
まずはこの図を見てください。

三つの柱

さっきの図と似ています。
朗読には「声質」「読み方」「題材」の三つがあります。

この三つの重なるところが「自分に合った朗読」ですよね。
ここまでは音楽とほとんど同じですが、問題はここから先

自分の声質って?

みなさん「自分の声質を説明してください。」といわれてすぐ答えられますか?
大抵の方は難しいと思います。

なぜなら自分の声質は自分では分からないからです。

自分の出している声と、録音して聞いた声はなんだか違いますよね。
思ったより声が低い。とか、こんなモゴモゴして話してるの?とか

これは骨伝導というのが関係しています。

音は空気を振動させて発せられます。
音の正体は振動なんです。

この振動は、空気だけでなく、体にも左右されています。

つまり、声というのは、主に口から出しますが、
体全体から出てもいるんです。

そしてこれは、耳も同じ。
自分から出た音は、耳だけでなく、体全体で聞いています。
体で聞いた音は骨を伝導して耳に届くんです。

これが骨伝導です。
普通に聞くより情報が一つ多いんですね
だから良い声に聞こえるんです。

自分の声への理想というのもあります。
これに関しては録音した自分の本当の声を聞いて慣れるのが良いでしょう。

では自分の声質を知るにはどうしたら良いのか。

録音して声を聞くと、録音機や環境。または自分の緊張などにも左右されます。
自分の声に慣れるだけならスマホのマイクで十分だと思いますが、
録音して自分の本来の声が知りたい!と思ったら、相当な機材を使わなくてはいけません。

自分の声質を知るのに一番良いのは「人に聞いてもらう」です。

いつも話している自分の声はどんな印象か聞いてみたり、
もっとストレートに朗読を聴いてもらうなど

とにかく人に聞いてもらうこと、
そしてその人から自分の声の特徴を教えてもらいましょう

もう一つ、声質には大事なポイントがあります。
それは「整数次倍音」「非整数次倍音」です

聴きなれない言葉ですが簡単に説明すると、

整数次倍音=よく通る、クリアな声
非整数次倍音=かすれた、セクシーな声

と覚えてください。

アナウンサーのようなはっきりと心地よく聞こえる声が整数次倍音です
滝川クリステルさん・川島明(麒麟)さんなどがそうです

落語家のような親しみやすく情緒的に聞こえる声が非整数次倍音。
明石家さんまさん・椎名林檎さんなどがあてはまります。

さらにここに音の高低さをあわせるとこんなマトリクスになります

 

芸能人の例をいくつか挙げていますが、
この中で「自分の声がどこに入るか」を探します。

自己評価と他人からの評価を参考にして
自分の声を分類してみましょう。

一つ注意していただきたいのは、
あなたが仮に、「ハスキーな高音」だったとして

「クリアな低音を出しちゃいけない」という事ではありません。
地声はハスキーだけどクリアな声もでる。という人もいらっしゃいます。

他人や自己の評価だけで自分の可能性を狭めてしまうのはもったいない事です。
いろんな可能性を試してみましょう。

そして最終的には「自分の好きな声」「自分がコレ!と決めた声」で勝負しましょう。

読み方ってどう違う?

読み方とは、本をどういう風に読むかです。
以前こんな事がありました。


僕が走れメロスを朗読したときの事です。
どういう風に読もうか迷っていたとき、

声優の大塚明夫さんの「走れメロス」の朗読を聞きました。
感情豊かで、知っているはずの物語なのに飽きずに最後まで聞きほれました。

こんな朗読がしたい!
と、思ったんですがなかなか上手くいきません。

あちらはプロです。技量も声質も違います。

真似するだけならいっそのこと大塚さんの朗読を流した方が良いのでは?
とさえ思いました。

そんなとき、ふと朗読の読み方を何通りかリストアップしてみたんです。

淡々と読む
感情的に読む
ひそひそ声で読む
大声で叫ぶ

そのうちにひらめきました。
感情的に大声で叫んでみよう。

というのも、大塚さんの朗読はとても感情的でした。
「メロスは激怒した」という出だしからメロスの感情があふれていました。

これをもっと大げさに、選挙演説のような
人の心に訴えるような読み方をしてはどうか。と思いついたんです。

この読み方には欠点があります。
それは、感情が先行してしまって、お客さんに内容が伝わりにくいという事。

アナウンサーさんがニュースを感情たっぷりに叫んだら
視聴者からは「内容が入ってこない」と苦情が来るでしょう。

しかし、題材は「走れメロス」
話の大筋は大体の人が知っています。

内容が伝わらなくても、お客さんが頭の中で補完してくれる。
いちいち説明的に読んでいてはそれこそダレてしまうだろう。

そうして読んだ走れメロスは盛況のうちに無事終える事ができました。
いまでも「またメロス読んでよ」と言っていただく事があります。


読み方の工夫で物語がどんどん広がっていく事を知りました。
話の中にもありましたが、読み方にはいくつか種類があります。

感情をこめずに読む
感情をたっぷり込めて読む
方言を入れて読む
標準語で読む
内緒話のような静かな声で読む
演説のように叫んで読む

まだまだ読み方の種類は無限にあるでしょうが、大まかにコレくらいです。
朗読では作品や声質、得手不得手などによって読み方を工夫します。

曲の歌い方よりもっと自由度は高いんじゃないでしょうか。
読み方は人それぞれ違っていて良いです。「こうしないといけない」という決まりはありません。

決まりはありませんが、一つだけ
「なんとなく読む」はあまりお勧めしません。

直感にゆだねるというような即興的な読み方は、面白いかもしれませんが
それなら本なんか持たずにアドリブで即興劇すれば良いと思います。

朗読は、本を書かれた作者が必ず居ます。
作者への敬意を込めて読むべきです。

ですから、どういう読み方をしてもいいので
明確な意図のある読み方を心がけてください。

そうすれば、作者への敬意も払えるし
その本をより深く知ることができます。

もし、明確な意図があって読み、
その意図がお客さんに伝わらなかったら。

もしくは別の解釈をされてしまったとしたら、
それは改善の余地があるかもしれません。

悲しい場面なのに、お客さんは嬉しそうと感じた。とか
葛藤を表現してるのに、落ち込んでいる風に受け取られた。とか

なんとなくで読んでしまうとそういう気付きも見逃してしまうかもしれません。
ですからぜひ、なにかしらの意図を持ってください。

意図が作品全体で矛盾無く存在すればそれが「あなたの朗読」です。

それでは、先ほど紹介した読み方がどういう効果をもたらすか
詳しく解説します。

感情をこめずに読む
聞き手に想像を任せる読み方。または感情が予想できないミステリアスな雰囲気を作る。

感情をたっぷり込めて読む
読み手の想像を伝える読み方。聞き手は安心して読み手の世界観に浸ることが出来る。

方言を入れて読む
聞き手のなじみある方言ならより受け入れやすい世界観になる。キャラの声分けにもなる。

標準語で読む
格式のある説得力のある雰囲気を作る。文章を正しく伝えやすい読み方。これもキャラの声分けにもなる。

内緒話のような静かな声で読む
聞き手をより朗読に集中させる。でも続けてやると聞き手が眠くなったり、聞き取れなくなったりするので注意。

演説のようにおらびながら読む
より感情的で熱意が伝わる読み方。感情が先行するので内容は聞き手にはあまり入ってこない。

この読み方を作品の場面場面で切り替えながら物語を読んでいきます。
もちろん、また別の読み方もあるでしょう。

いろんな読み方を研究して、あなただけの読み方を探してみてください。

題材について

題材と書きましたが、本の作品の事です。
作品を題材と言い換えたのには理由があります。

作品を改変する事があるからです。

たとえば、昔出版された本には
いまでは差別用語になってしまっている言い回しが入っていたりします。
また、耳馴染みのない言葉や、古い言葉などもあるでしょう。

森鴎外作「高瀬舟」の一文で「平生人には吝嗇と云はれる程の、儉約な生活をして」
という文章があります。

耳で聞くと分かりづらいかもしれません。現代風に直せば
「普段、人からはケチと言われるほどの、倹約な生活をして」という意味になります。

もし、耳で聞いて分かりづらそう、直した方がよさそうという場合は
著作権の切れた作品であれば改変は自由です。

著作権のある作品に関しては作者の許可が必要です。
高瀬舟は著作権が切れていますからどう改変しようとコチラの自由です。
自由と言っても、ここでも作者への敬意は持たなければいけません。

もう一つ、それが作品の雰囲気に合った改変か。というのが重要になります。
高瀬舟にしてみても、

「分かりづらいけどこの言葉遣いが、当時の空気や登場人物を的確に表しているんじゃないか。
もしそうなら、あえてそのまま読んだ方が作品が活きるのではないか」

という事です。最終的には読み手次第ですが
考え方や表現の手段はたくさん知っておいた方が良いでしょう。

これは経験を積むか、いろんな朗読を聴くしかありません。
いろいろ挑戦してみてください。

ですので、朗読では「作品を題材に朗読する」という作業があるので
ここでは、題材と呼んでいます。

この題材。そして前述した声質と読み方が重なるところが
自分に合った朗読。という風になるんじゃないでしょうか

朗読の3つの柱を説明したところで、
次はいよいよ、朗読のコツについて解説したいと思います。


朗読のコツ

「声質」「読み方」「題材」を見つけるのが朗読のコツといっても良いんですが、
そこからさらに一歩踏み込んで、相手に聴かせる朗読をしてみませんか。

自分に合った朗読が、イコール「相手の聴きたい朗読」であるとは限りません。
そこに魅力がなければ、相手に聴かせることは出来ないんです。

ではどうしたらいいか。
言葉で説明するのは難しいですが、一番はやはり

間(ま)

です。句読点の間や行間、章の変わりなどなど
朗読には間を取る場所がたくさんあります。

たとえば、小川未明作「野ばら」にこんな文章があります。

「やあ、おはよう。いい天気でございますな。」
「ほんとうにいい天気です。天気がいいと、気持ちがせいせいします。」
二人は、そこでこんな立ち話をしました。たがいに、頭を上げて、あたりの景色をながめました。
毎日見ている景色でも、新しい感じを見る度に心に与えるものです。

最初に挨拶したのは老人です。次に喋っているのが青年。
であれば、二人の話しの間は違うはずですよね

老人「やあ、おはよう。いい天気でございますな。」
青年「ほんとうにいい天気です。天気がいいと、気持ちがせいせいします。」

老人の方がゆったりと、しみじみ言い、青年は快活にハキハキと答えるでしょう。
もちろん、逆でもいいんです。のんびりした青年とシャキシャキ動く老人でも良いんです。

しかし二人が同じ人物になってはいけません。それではお客さんが困惑してしまいます。
しっかりと役の特徴を決めたら、その違いを一番表すのは「間」なのです。

そしてこう続きます。

二人は、そこでこんな立ち話をしました。たがいに、頭を上げて、あたりの景色をながめました。
毎日見ている景色でも、新しい感じを見る度に心に与えるものです。

一行目の「頭を上げて、あたりの景色をながめました」
ここで眺めた景色とはどんな風景でしょうか。

あたりは山や、平原がずっと続いていて、足元には一株の野ばらにミツバチが舞っています。
うららかな春の日差しに照らされたのどかな風景です。

その景色をお客さんに伝えるためには、「間」が必要です。
お客さんはその間で、景色を頭の中に思い描くのです。

そして次ですが僕は最初、この文章が良く分かりませんでした。

毎日見ている景色でも、新しい感じを見る度に心に与えるものです。

しかし、何度か読んでいるとだんだん理解が深まっていきます。
つまり、「いつもの風景なのに、見るたびに新たな発見や感動がある。」という事ですよね。

であれば、読み方を少し工夫した方が伝わりやすいでしょう。
「見る度に」を強調して、「新しい感じ」というものが心に染み入っていくのを感じます。

これもまた「間」でしょう。
僕は朗読の良し悪しは間で8割方決まると思っています。

それくらい、間は読み手とお客さんをつなぐ大事な「無言の時間」です。
ひと段落読んだから一瞬休憩。というだけでなく、この「間」に意識を向けてみると
より良い朗読になると思いますよ。


作品の選び方

朗読は自分の好きな作品を読めば良いと思うんですが、
もし朗読会などでお金をもらって読む場合には、著作権というものが関わってきます。

2018年現在では、作者の没後50年で著作権は切れます。
ですから無くなって50年経つ芥川龍之介や宮沢賢治などは著作権が切れ「パブリックドメイン」となっていますので、自由に使用・改変が許されているのです。

著作権のある作品に関しては、出版社を通じて権利者に許可を取らなければいけません。
作品を守る為に必要な事ですが、趣味の朗読会でそこまでするのか?という気持ちもあります。

ですから僕は朗読会のときは基本、パブリックドメインの作品を朗読しています。
青空文庫と言うところでまとめられていますのでとても便利ですよ。

作品の選び方は好き好きですが、まず声質が合っている事

説明的な文章には整数次倍音
主観的な文章の場合は非整数次倍音

説明的とはつまり、一般的な「主人公はこういった。」というような説明的な文体。
羅生門・鼻・高瀬舟・野ばら などがそうです。

整数次倍音はクリアなはっきりした声質のことでした。
この二つが合わさると説明をお客さんにしっかりと伝える事ができます。

主観的とは、「俺はこういった。」というような自分目線の文体。
檸檬・蜜柑・一房の葡萄・報恩記 などが含まれます。

非整数次倍音とは、ハスキーボイスのような声質のことでした。
これが交わる事で人情味あふれる文章をより立体的に表現する事ができます。

しかし何度も言いますが、最終的に決めるのは読み手です。
クリアな声で主観的な文章を読んだって良いんです。その方が良い場合も大いにあります。
自分の可能性は広く持ってください。

次に読み方ですが、これは自由すぎでどう説明すれば良いかわかりませんが・・・
たとえば、

夏目漱石作「夢十夜」という作品は、漱石の夢の中の出来事を書いています。
漱石目線の一人称語りです。

そして舞台は夢の中です。読み方は、ハキハキと選手宣誓のように読むべきでしょうか?
きっとやわらかく、夢の中に居るような気持ちで読むでしょう。
人によっては、怪しげに読んだり、間をたっぷりとったりと言った読み方をするかもしれません。

しっかりハキハキと相手に伝える読み方が得意な方には夢十夜は不向きかもしれません。
情緒的で、ミステリアスな雰囲気を得意とする方はこの作品が似合う。かもしれません。
聞いてみないと分かりませんが、後者の方が王道的な読みが出来るでしょう。

と、いうように、声質と読み方にあった題材を探す。
もしくは、声質と題材にあった読み方を研究するというのでも良いでしょう。

順番はともかく、あとはたくさん本を読んで、聞いてみてください。
知識はあって困ることはありません。


もっとも良い朗読とは

もっとも良い朗読とはなんでしょうか

感動させられる朗読
聞いた人が本を深く知れる朗読
とにかく聞き心地の良い朗読

読み手それぞれに理想はあるでしょうから、一番はとても決められません。
決められませんが

僕の考えるもっとも良い朗読というものがあります。
これが、皆さんが自分の理想の朗読を見つけるきっかけになればと思います。

僕にとって一番良いのは「好きな人の朗読」です。
読み方や声がすき。というのもありますが、もっと究極的なのは

お父さんお母さんが自分の為に読んでくれた
わが子が、自分の為にしてくれた

という、朗読。もしくは読み聞かせじゃないでしょうか。
もし、自分に子どもがいてその子が自分の為に本を読んでくれたら
たとえ間違っていようが上手く読めまいがずっと聞いていたいと、僕は思います。

ずっと聞いていたい。心からいとしく思える。それが「究極の朗読」なんじゃないかと思います。

それを目指すにはどうしたら良いのか。
お客さんの養子に入るというのも考えました。しかし、それではダメなんです。

親子である事が重要なんじゃなくて、絆があるかどうかなんですよきっと。
であれば、読み手とお客さんの間に絆があれば、僕の考える究極の朗読っていうのが出来るはずです。


返報性の原理。という心理学の言葉があります。
人は、ツンとした人にはツンとした感情を返します。
緊張している人を見るとこっちも緊張します。

好意を受け取ったら、こちらも好意を返そうとします。
それが返報性の原理です。


つまり、お客さんに好きになってもらう為には
読み手がお客さんを好きになれば良いんですよ。

好きな人に向けた朗読をすれば、相手も自然と好きになってくれる。
単純な考え方ですがこれが僕の考える朗読の基本形です。

これが最も良いかどうかはわかりません。
全然違うという人も居れば、これよりもっと上を目指す人がいるかもしれません。

みなさんはみなさんなりの、自分の理想の朗読を探して目指してください!

最後まで読んでいただきありがとうございました。
朗読がんばってください!