これだけは知っておきたい!演劇用語20個

業界用語ってありますよね。
その業界だけで使われている言葉。
寿司をシースーて言うようなやつです。

演劇の世界にも業界用語はあるんです。
それもたくさん。全部紹介すると膨大な量になってしまいます。
今回はその中でも選りすぐりの
これだけは知っておきたい「演劇用語20個」をご紹介します。

演劇用語

上下

上手(かみて)、が下手(しもて)とは舞台の左右を指します。
舞台に向かって右が上手、左が下手です。

「上手をご覧ください」と言われたらお客さんからみて右のことです。

「身分の高い役が上手に。身分の低い役は下手。」
というのがお芝居の約束事があり、上座・下座のようなものだと思っておいて大丈夫です。
ですから、舞台上で家や部屋を表現する場合は、玄関や部屋のドアは左側につくることが多いのです。


緞帳(どんちょう)

舞台上の一番前の幕です。
一般的に、緞帳が上がると物語りも始まります。

なにかが始まることを「幕が上がる」といいますよね
この幕というのが緞帳のことです。


舞台袖(ぶたいそで)

舞台のお客さんからは見えない上手、下手の端のところを指します。
舞台袖はお客さんは見えませんが、舞台を見ることはできます。


暗転・明転

明かりの用語です。
暗転(あんてん)とは舞台上を暗くすること。
明転(めいてん)は明るくすることを指します。
主にシーンが変わったり、物語の区切りがついたときに使われます。


ハレーション

色の白いものに照明を当てると、光が反射してしまい、お客さんから見ると光って見えてしまいます。
その状態をハレーションといいます。主に役者の顔などで起こります。
顔がハレーションを起こしてお客さんが見たとき顔の表情が分からなくなってしまうのです。


裏方

舞台のお客さんからは見えないところでがんばってくれているスタッフのことを指します。
照明、音響、小道具大道具、衣装、制作係などを総称して裏方と呼びます。


演出

役者の演劇やシーンの魅せ方というのを「演出」といいます。
また、それらを考えて決定をするのが「演出家」の仕事です。
映画やドラマ、曲のPVなど、どんな作品にも演出家が居ます。


ワークショップ

舞台とは少し違いますが、演劇論や芝居の問題点をみんなで模索しあう場のことをワークショップといいます。
また、授業のように、講師と生徒が居て演劇についてを教えるイベントもワークショップといわれることがあります。


戯曲(ぎきょく)

脚本・台本とも言います。台詞とト書き(説明文)がはいっています。
しかし、戯曲は主に読んで楽しむものなので脚本や台本よりも説明が簡素なんです。

考え方としては「小説・詩歌・戯曲」は読んで楽しむもの。(戯曲はその中でも台詞中心で書かれているもの)
脚本と台本は大体同じものだと思って大丈夫です。
戯曲や小説などより、舞台で演じることを想定した書き方をした物を指します。


あてがき

脚本を書くときに、「この役はこの人にやってほしい」や「この場所でやるならこういう芝居がしたい」など、何かに宛てて書いた戯曲・脚本の事を「あてがき」といいます。

劇団に在籍する作家のことを「座付き作家」といいますが、彼らがかく脚本はほとんどあてがきです。
出演する役者を想定して書くことが多いため。


エチュード

アドリブ劇とも言われます。脚本が無く、シチュエーションやキャラクターだけ決めて演じる劇のことです。
意味合いとしては即興劇の練習という感じで使われます。

ちなみに、もっと本格的な、お客さんからもらったお題やキーワードでその場で芝居を作り上げるというパフォーマンスのことを「インプロ」と呼びます。


出ハケ

役者や小道具、大道具などが舞台上に出ることを「出」。それらが舞台上から去ることを「ハケ」といいます。
役者がいつ舞台にでて、どのタイミングでハケるかを言うときに「上手の出ハケ」「下手の出ハケ」などと表現します。


場当たり

舞台上でだれがいつ、どう動くか。動きによって音響や照明がはいるなら、どういう風に芝居が進むのかを把握しておかないといけません。
道具や役者ので出ハケなどを中心に確認していく稽古のことを「場当たり」といいます。


香盤表(こうばんひょう)

もとは歌舞伎の用語だったそうです。
役者がいつ、どの衣装で登場するかをまとめた表のことで、着替えが多い時や出ハケが頻繁にあるときなどに役に立ちます。
ドラマの撮影などでもよく使われています。


通し稽古

最初から最後までを本番どおりにやってみる稽古のことです。
一般的に稽古は台本を確認する「読み合わせ」、立って台本を持ちながら稽古する「立ち稽古」、出ハケを確認する「場当たり稽古」、台本を離して本番どおりにする「通し稽古」
そして劇場で「ゲネプロ」があって、「本番」という流れになります。

通し稽古は稽古場でする最終調整といった具合のものです。


ばみり

大道具や役者の立ち位置に付ける印のことを指します。
暗転中でも印が分かるように、バミリは主に「蓄光テープ」という、光るテープで行います。


板付き

役者が芝居が始まるときにすでに舞台に立っている状態のことを指します。
緞帳が開いてから出るのではなく、緞帳が開いたとき、すでにそこに居る状態のこと。

「このシーン板付きで」と言われたら役者は、幕が上がる前や明転の前に、舞台上にスタンバイしておかないといけません。


ゲネプロ

リハーサルのことです。
意味はまったくリハーサルと同じ、「劇場で本番と同じように最初から最後まで上演する」ことです。

なぜゲネプロと呼ぶかと言うと、ドラマやテレビ番組などで使われているリハーサルと少し意味合いが変わってきたため、区別するために呼び方を変えた。とか。
単純にリハーサルよりゲネプロのほうが音がかっこいいから。とか、諸説あります。


幕間(まくま・まくあい)

上演時間が2時間ある舞台などは、大抵間に10~5分程度の休憩があります。
この休憩のことを幕間。といいます。
休憩中は緞帳が降りますので、その間のことを「幕が降りている間」。幕間と言うようになりました。


千秋楽(せんしゅうらく)

演劇に関わらず、興行の最終日のことを千秋楽といいます。
また、「楽日」と省略することもあります。

語源は諸説ありますが、雅楽が演奏されるとき、興行の最後に必ず「千秋楽」という曲を演奏していたから。
という説が残っています。


まとめ

演劇用語20個はこちら

上下
緞帳(どんちょう)
舞台袖(ぶたいそで)
暗転・明転
ハレーション
裏方
演出
ワークショップ
戯曲(ぎきょく)
あてがき
エチュード
出ハケ
場当たり
香盤表(こうばんひょう)
通し稽古
ばみり
板付き
ゲネプロ
幕間(まくま・まくあい)
千秋楽(せんしゅうらく)

どれも演劇関係者と話すときによく耳にする言葉ですので、覚えておきましょう。
他に気になる単語、知りたい用語がでてきたら、ぜひ調べてみてください!